美術とは、何を身につける教科なのか?



 次期学習指導要領改訂関連の講演と学校現場の先生方の勉強会で武蔵野美術大学へ。「美術とは、何を身に付ける教科なのかを明確にする」という言葉が心に残る。つくることに意識が偏り「社会や生活の中での美術の役割や意味」が幅広い層に伝わらないまま一握りの「つくる」側の論理で一方通行になり、止まってしまっているのではないか。「つくる」ばかりを目的化しているかもしれない教育現場や周辺の意識改革、そして美術を取り巻く「つくる」だけではない様々な選択肢を提示し裾野を広げないと。気づいていない、もしくは気づかない振りをしているのは、実は教える側なのかもしれないとあらためて感じる。自戒も込めて。